2013年10月12日

破邪の警棒

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ブログをリニューアルしました。
詳しくは巻末をご参照下さい。
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さて、さて、

数年前、制服のおまわりさんが持つ警棒が従来の三段式(54cm)から二段式(65cm)に
変更されたのは記憶に新しいと思います。

それと前後して、民間警備会社(PMCではありません)に適用されている※1警備業法の
警戒棒に関わる規則が改正がされ、警備業務で携行することが可能となった、警戒棒を
見せて頂く機会がありました。

警備会社向け市販品です。官公庁や大手警備会社特注品ではありません。
写真掲載はOKでした。SEECATで撮ったのではありません。


破邪の警棒
全長約64cm、収納時36cm、重さ340g、材質は合金


握りの部分には「鍔」が付き、十字に回転します。

破邪の警棒

1994年当時から警視庁が採用していた、旧貸与品と同じ仕組みと思われます。

破邪の警棒

自分の手が筒に滑るのを防ぐのでは無く、刃物を受止めるための鍔です。
対刃物に対する近接戦闘を意識し、「鍔」を付けるところが日本的です。
こうした発想は大好きです。

破邪の警棒

先筒の伸ばし方や、収納方法は一般的な「オートロック式」警戒棒と少し違います。

破邪の警棒

筒の固定器具は内部に仕込まれており、露出したノッチによる固定ではありません。
筒の収納もMONADNOCKやBONOWIのボタンリリースとは違い独特です。
使い方を知らないと壊すかもしれません。(詳しい方法はご勘弁)

製造メーカーは東京にある、その筋には有名な老舗です。

警業法の規定に合わすためか、現用警察仕様とは細部や握りの部分が異なるよう
ですが贅沢な作りです。

破邪の警棒

3号業務は積荷の搬入搬出時に、伸ばした状態で携行するよう規定があるよう
ですが、警戒棒の使用規定や範囲は厳しく制限されていると聞きます。

実際に業務で使用する警戒棒の詳細を、管轄の公安委員会に届け出る必要もあるそうで、
いずれにせよ取扱にはかなり厳格な規定があることは想像できます。

それ踏まえて警戒棒を持たせてもらうと、刀を持った時のような独特の緊張感が伝わって
きます。まさに“破邪の警棒”と言ったところです。

注意!警戒棒等の取扱いについては、色々なお約束事がありますが、みなさん
ご承知と思い割愛させて頂きます。


〔参考〕
※1:警備業法の規定に基づく護身用具の携帯の禁止及び制限に関する規則
   平成21年05月28日 公安委員会規則第6号

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GRANZ タクティカルトレーニングチーム
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Posted by hammer  at 22:20 │Comments(3)scrapbook

この記事へのコメント
この警棒一般にも市販されていますね。
私も所持しています。形やロックが実に日本的ですよね。

アルミ製(ジュラルミン?)で軽いのでASPやMONADNOCKの警棒と比べると威力は低いですね。
そこも日本的でいいと思います。

摩擦ロックだから仕方ないですがやはりカタカタ動くのは気になります……
Posted by MA at 2014年01月23日 21:12
すみません訂正です。
摩擦ロックだから→摩擦ロックじゃないから

何度も申し訳ありません。。。
Posted by MA at 2014年01月23日 21:15
MAさん、初めまして。

>形やロックが実に日本的ですよね。
特に鍔が独特ですね。十手を連想させます。
全体的な表面処理や、握り手の部分も几帳面に作りこまれていますね。

カタカタ動くのは不安ですが、海外の安価な製品に比べ以外に折れたり曲がったり
しないと聞いたことがありますが、実際のところはどうなんでしょう。

実用よりも、見た目重視の抑止力としてデザインされているかもしれませんね。
Posted by hamahama at 2014年01月23日 21:35
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