2013年10月26日

誤射

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“錯覚”←前回のつづきです。

なぜ撃たれてしまったのか。

それはワザと撃たれる状況を作ったからです。
はじめてそれをすると、ほとんどが引っ掛かります。

誤射

例えばアメリカのニュースで、法執行官が暗がりでおもちゃのピストルと見分けがつかず
発砲してしまったとか、映画「ダイハード1」でパウエル巡査が過去に少年に誤射した
ことが劇中で語られたりしています。

実はこの状況を疑似的に発生させました。

直近のトレーニングで私がやったことは、日本語が通じない外国人を演じ、まったく
言うことに従わない役と、同じく外国人で日本語は少し分かるが、外交官と名乗り
外交特権を主張する役を演じました。

メンバー:『手を見えるところにだしなさい!』
不審者:『〇×△~、コトバワカラナイ~』

とか

メンバー:『部屋から出てきなさい!』
不審者:『ワタシ国ノ代表アルヨ!ワタシニ命令デキナイヨ!国際問題ニナルニダ!』

そんなこんなを口走りながら、その場から離れて行きます。
メンバーも包囲しようとしますが、そうはさせません。ちゃんと退路を確保しています。

頃合いを見計らい私がメンバーに向け、隠し持っていたフラッシュライトを投射します。
すると条件反射で発砲がはじまります。

誤射

終わってみれば何てことは無い話ですが、何者かわからない、言葉も通じない、命令に
従わない相手に戸惑い、連携が崩れ、次の一手が打てないまま状況が悪化します。

不審者への個々の解釈が異なると、瞬間での各自の動作が異なります。

そして、追い込んでいるつもりが、実は逆に精神的に追い込まれていきます。
一見すると荒唐無稽ですが、現実でありえないとは限りません。

誤射

でも、2回目はさすがに引っ掛かりません。
失敗して気づくことは非常に多いです。これ実感です。

そして、あの時何が必要だったか等々をメンバーで話、繰り返し同じ想定を行います。

こんなチームに興味があれば、一度訓練を覗いてみて下さい。




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Posted by hammer  at 23:43 │Comments(0)scrapbook

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